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【職務経歴書の書き方】各形式のメリットや作成時のコツについて紹介

【職務経歴書の書き方】各形式のメリットや作成時のコツについて紹介
転職活動において、職務経歴書は履歴書と並んで重要な書類となります。

とはいえ、転職経験が少ない方の中には、書き方がよく分からないという悩みを抱えておられる方もいらっしゃるでしょう。

そこで、本記事では職務経歴書の書き方について、形式や作成時のコツと併せて解説します。

最後にフォーマットもご紹介していますので、ぜひご確認ください。

職務経歴書の形式

職務経歴書の書き方についてご紹介する前に、職務経歴書の主な形式について確認しておきましょう。

編年体形式

編年体形式は時系列に沿って記載していく形式であり、古い職歴から順に新しい職歴へと記載していく形になります。

転職回数が少ない場合や社会人経験が浅い場合に、最適な形式と言えるでしょう。

逆編年体形式

逆編年体形式は最新の職歴を一番上に記載し、そこから過去の職歴を遡っていく形になっています。

社会人経験が長い場合や、転職回数が多い場合は勿論、途中で職種変更などがある方に、おすすめの形式です。

キャリア形式

キャリア形式は、これまで携わってきた業務やプロジェクトごとに記載していく形式です。

記載の順番に時系列などのルールはないため、自分がアピールしたいものから記載できるなど、柔軟性がある点が特徴と言えるでしょう。

プロジェクト単位での業務経験が豊富な方や、同一職種での転職回数が多い方は、キャリア形式がおすすめです。

各形式のメリット・デメリット

ここまで確認してきた形式のメリット・デメリットについて、簡単に表としてまとめておきますので、ぜひ参考にしてください。
メリット デメリット
編年体形式 ・履歴書と記載順序が一致するため、履歴書と併せて参照してもらいやすい ・強調したい点が分かりにくく、どの点をアピールしたいのかが曖昧になる
逆編年体形式 ・直近の実績や経験をアピールできる ・過去に遡っていくという特性上、スキルやキャリアの成長プロセスが分かりにくくなる
キャリア形式 ・スキルや経験など、専門性について強くアピールできる

・アピールしたいプロジェクトから記載するなど、柔軟に記載できる
・履歴書の記載内容とは異なるため、どの企業での経験がどのプロジェクトに該当しているのか、分かりにくくなる

職務経歴書の書き方

それでは実際の書き方について確認していきましょう(1)。

職務経歴書に記載すべき項目

職務経歴書の記載項目として挙げられるのは以下の項目です。
  • 職務要約
  • 職務内容
  • 活かせる能力やスキル
  • 自己PR
職務経歴書は記載項目が明確に決められているわけではありませんが、基本的には提出日付や氏名に加えて、上記の項目を記載することが一般的と言えるでしょう。

志望動機を記載するケースもありますが、ここでは上記4項目の書き方についてご紹介します。

職務要約の書き方

職務要約は、これまでの職務経歴を要約した内容であり、職務内容の詳細が読まれるかどうかを左右する重要な要素となります。

要約であるため、ここで長々と記載するのではなく、採用担当者が経歴概要を理解できるようにシンプルにまとめる必要があるでしょう。

文字数としても200〜300文字程度で端的にまとめつつ、採用担当者の興味を引くように、アピールポイントもしっかりと含めて記載することがポイントです。

職務内容の書き方

職務内容では勤務先企業名やプロジェクト、業務内容を詳しく記載します。
編年体や逆編年体形式は会社単位で記載し、キャリア形式の場合やプロジェクトや業務単位で記載することになるでしょう。

編年体や逆編年体形式では、会社概要として社名は勿論のこと、事業内容や資本金、従業員数などを正しく記載します。

キャリア形式の場合、プロジェクトや業務内容がどの企業に該当するのかを理解できるように、プロジェクトや業務ごとに企業・部署名などを箇条書きで記載します。

次に携わってきた業務について詳細(従事した期間や年数も含め)を記載しつつ、役職や役割などがある場合は、それらの情報も忘れずに記載しましょう。

たとえば、MRや医薬品・医療品営業職であれば、取扱品目や担当エリアなどを記載します。

売上などの実績をアピールする際は、数字などを含む具体的なデータを用いることで、記載内容の信憑性を担保することもポイントになります。

アピールする実績については、応募先企業やポジションに合わせましょう。

活かせる能力やスキル

活かせる能力やスキル、資格などについても記載します。

これらの項目は箇条書きでも構いませんが、よりアピールしたい場合は、業務での実体験などを踏まえながら紹介することで、信憑性や訴求力も高まるでしょう。

資格については正式名称で記載するとともに、取得年月日も正しく記載してください。
記載できる資格がない場合は、「特になし」と記載しておくことで、記載漏れと勘違いされるリスクを防ぐことができるでしょう。

自己PRの書き方

自己PRでは自分自身の長所や強みなどをアピールします。

ただ単に長所や強みを記載するのではなく、それらを仕事にどう活かせるのかといった視点に落とし込んで記載することで、より強く訴求できるでしょう。

また、これまでの職場で評価されてきたことなども併せて記載することで、客観的な視点も含めたアピールができます。

自己PRは形式なども自由であるため、長く記載してしまいがちですが、職務要約などと同じくできる限り端的にまとめて、読みやすさも担保しましょう。

採用担当者が職務経歴書で見るポイント

続いて、採用担当者が職務経歴書で見るポイントについて、ご紹介します。

ポイント①:募集ポストにマッチしているか

一つ目のポイントは、募集ポストにマッチしたスキルや経験を持っているかという点です。

採用担当者は職務経歴書で応募者のスキルや経験の詳細を確認し、本当に応募要件をクリアしているかなどをチェックしています。

ポイント②:社会人としての基本的なスキルはあるか

社会人としての基本的なスキルがあるかどうかも、確認していると言えるでしょう。

職務経歴書は企業に提出するフォーマルな書類です。

そのため、フォーマルな書類を作成するシーンにおいて、正しい文章が書けているか、言葉遣いは適切か、といった社会人としての基本的なスキルもチェックされているのです。

ポイント③:読み手に配慮した構成や内容になっているか

読み手に配慮した構成や内容となっているかも、採用担当者はチェックしています。

採用担当者は数多くの選考書類をチェックする必要があります。

こういった状況に配慮した上で作成できているかを確認することで、社会人として持つべき関係者への配慮や思いやりなども推し量っていると言えるでしょう。

職務経歴書を作成・提出する際のコツ

最後に、職務経歴書を作成・提出するうえでのコツについてご紹介します。

コツ①:A4サイズ1~2枚にまとめる

職務経歴書はA4サイズ1〜2枚、多くても3枚までにまとめましょう。

職歴が少ない場合は問題ありませんが、転職回数が多い場合、どうしても記載する文量が多くなりがちです。

その場合はキャリア形式に変更するなど、できる限り1〜2枚に収められるように工夫することがポイントになります。

コツ②:分かりやすいレイアウトで作成する

分かりやすいレイアウトで作成することもコツとして挙げられます。

改行や余白などを有効に利用し、文字の詰まり過ぎによる圧迫感をできるだけ減らしましょう。

一文についても文字数を30~60文字程度に抑えることで、より分かりやすい内容にすることができます(2)。

コツ③:日付は西暦・和暦いずれかで統一する

続いて挙げられるのは、日付を西暦・和暦いずれかで統一するという点です。

職務内容に記載する日付間では統一されているものの、提出日の表記と統一されていないケースが散見されます。
西暦・和暦どちらでも構いませんが、職務経歴書上の表現はどちらかに統一しておきましょう。

コツ④:提出前にチェックする

提出前にチェックするという点も忘れてはいけません。

書き終えた職務経歴書はすぐに提出せずに、誤字脱字や記入漏れがないか、作成日付ではなく提出日付となっているか、などの点を確認しましょう。

PCで作成することが多い職務経歴書は、変換ミスによる誤字が特に生じやすいので、そのあたりも考慮してチェックしてください。

コツ⑤:提出のマナーを押さえる

提出マナーを押さえておくこともコツと言えます。

メールで送付する場合はPDFファイルに変換し、提出日付と氏名、職務経歴書であることが分かる言葉をファイル名に入れて送りましょう。

郵送の場合、職務経歴書に送付状も併せて、クリアファイルに入れます。
無地の定型封筒に入れて、「応募書類在中」と記載し、送付しましょう。

面接で手渡しする際は、郵送時と同じく封筒に入れて提出しますが、送付状は不要です。
すぐに取り出して見てもらうことになるため、封もしないようにしましょう。

まとめ

職務経歴書の書き方について、形式やポイントと併せて解説してきましたが、いかがでしたか。

職務経歴書は履歴書と併せて提出を求められることも多く、職務内容やスキル、経験などをより深くアピールするための重要な書類です。

しかし、履歴書とは異なり決まった項目などがない分、見やすさや分かりやすさに配慮しなければ、読みにくい資料になってしまうという難点があります。

ぜひ本記事を参考に、採用担当者に配慮した分かりやすい職務経歴書を作成していただければ幸いです。

また、職務経歴書フォーマットのダウンロードページを記載しておきますので、ぜひご活用ください。
・MedLab 職務経歴書フォーマット(研究職) ・MedLab 職務経歴書フォーマット(医療機器営業)

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